歯ハは新聞 VOL. 6 平成18年 春季号発行
やっと長い冬が終わり、春の陽気が少しずつ感じられる季節になりましたね。また、新しい気持ちでささき歯科医院もスタートしていきたいと思います。これからも、よろしくお願いします。
さて、今季号は歯のお話は少しお休みして、新しい生活・環境を迎えている方々に多く現れやすい五月病・六月病とストレスによる関係についてお話したいと思います。
五月病・六月病とは?
五月病・六月病という言葉は皆さんご存知のように広く知られた言葉ですが、実は医学用語ではなく、決まった概念や定義があるわけではないのです。
五月病とは元来、大学入学後の学生が、5月連休あとくらいからうつ的気分にみまわれ、無気力な状態になる事からついた病名です。何も5月に限らず、また学生だけではなく、大卒者にも、六月病は一般人にも見られる病態です。五月病・六月病によく見られる症状とは、抑うつ気分、思考抑制、不安感、あせりなどで、不眠、強い疲労感、やる気が出ないと訴える場合が多いようです。
つまり、新たな環境に適応できずに、そのことへのあせりがストレスになり、『何とかしなければ』と思えば思うほど、深みにはまってしまうわけです。
疲れているのに眠れない、食欲や性欲も減退し、皆にとけこもうとすることがうまくいかずに自己嫌悪に陥り、そのまま放置しておくと、最後には死んでしまいたいなどと考えてしまいます。
このような本当のうつ病にまで進展しないうちにきちんと治療を受ける事が重要です。
具体的な症状
【精神的には】
やる気が出ない、なんとなく気持ちが落ち込んでいる。から始まり、イライラ感、おっくう、憂鬱等の症状に進展します。
【身体的には】
免疫のはたらきが低下し病気にかかりやすくなったり、ストレスをためすぎて心筋梗塞 消化性胃潰瘍 感染症 精神化疾患にかかる率が高くなります。うつ症状では感冒症状(脱力感)、消化器症状(食欲不振、下痢、吐き気、腹痛など)から始まり、睡眠障害、頭痛、めまい、動悸などの自律神経障害症状が出てきます。うつ病の3大精神症状とは抑うつ気分、思考や行動の抑制、不安、焦燥感です。これらの症状がそろうまでに治療を受けましょう。
『かかったかな?』と思ったら『良いチャンス』と思ってみては?
「やる気がない」「食欲がない」。もしかして、五月病・六月病かなと思ったら、まずは自分を誉めてあげましょう。新しい環境や人間関係にしっかり向き合い、マジメに奮闘した結果なのだから。
そして、焦らない、考えすぎない、悲観しない。自分なりのペースで新しい環境に慣れていくことを自分に約束してみましょう。仕事だって最初からパーフェクトにできる人はいないのです。「失敗は成功の母」「明日があるさ」的な気持ちで気長にかまえていきましょう。
また、五月病・六月病を自分を見つめ直す良いキッカケにしてみてはどうでしょう?
例えば「やる気が出ない」のなら、自分が感じているストレスは何だろう?と考えてみるとか。希望の会社に入って目標を見失った気がするなら、「明日から週に一冊は本を読む」といった小さな目標からトライしてみるとか。
新しい生活を自分らしく過ごしていくために、ライフスタイルや価値観、将来のことをもう一度ゆっくり考え直す機会にしてみてください。そこには、新しい自分の発見があるかもしれないのですから。
~・~・~院長からのコーナー~・~・~
先日、映画館通りの旧日活ビルの向かいにある、栄華(えいか)というラーメン屋さんの中華そばが、ちぢれてる麺ですごくおいしかった!※但し、早めに食べないとすぐに伸びてしまうことも・・・。
ラーメンは伸びる前に食べましょう。(笑)
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