歯ハは新聞 VOL. 8 平成18年 秋季・冬季号発行
あれだけ暑かった夏も過ぎ去り、気づけばストーブやコタツを出し始めております今日この頃・・・。皆様、いかがお過ごしでしょうか?カゼなどひかれておりませんか?寒くなってくると体も強張り、ケガもしやすくなります。皆さんお気をつけて、“いろいろな秋”をお楽しみ下さい☆!! (ささき歯科医院では、"食欲の秋"に注意が必要です・・・≧А≦)
そして、早いもので今年もあとわずかです・・・。岩手の冬を無事乗り切る為、だんだんに気合を入れて冬支度もしなければなりませんね!!
さて、今回のテーマは《はみがき》についてです。皆様が一番身近に歯と接する機会が《はみがき》だと思いますが、皆様はどのくらい《はみがき》を重要視していますか?今回は歯ブラシの選び方や歯磨きのポイントを一緒に確認していきましょう!!
『正しく磨いてこそ☆の虫歯予防』
食べたらすぐ磨くのはむし歯予防の基本ですが、すぐに磨いているのにむし歯になることもあります。これは磨き残しが原因なのです。
むし歯や歯周病の原因となる歯垢の沈着を防ぐため、「食べたらすぐ磨く」ことはとても大切な予防です。
しかし意外と見落とされているのが、歯ブラシの選定やそれに合った使い方、そして磨き方です。歯磨きは「磨けた気になっている」ではなく、正しく磨いてこそ効果を発揮するものです☆
○はみがきのポイントについて○
【歯ブラシの選び方】
機能も形状もさまざまなタイプの歯ブラシが市販されていて、どれを選んで良いか迷うほどです。歯ブラシ選びのポイントをあげてみますので、参考にしてください。
- ◎毛は?
- 平らなものの方が歯面にしっかり当ります。
- ◎毛先は?
- 毛先のカット形状はラウンドカットをお勧めします。
- ◎ヘッドとネックは?
- ヘッドは小さなものを。前歯二本分くらいの幅で、毛が3列に植えてあるものがいいでしょう。ネックは細くまっすぐで長いものが使いやすいです。
- ◎サイズは?
- 乳歯期・混合歯列期には、大人用では大きすぎます。
年齢に合った歯ブラシを選んで下さい。 - ◎電動歯ブラシは?
- さまざまなメーカーから市販されていますが、機種によってブラシの動きが違うので、購入前に歯科医院に相談された方がよいでしょう。
- ◎歯ブラシの持ち方
- 持ち方は、磨きかたに応じてパームグリップとペングリップがあります。パームグリップは、ローリング法やフォーンズ法で用い、ペングリップはバス法など毛先を使う場合の持ち方です。
- ◎ブラッシングが終わったら…
- 歯磨きが終わったら、歯の汚れや歯磨き剤の残りをよく洗い流し、風通しのよいところへ立てて乾燥しておくように心がけましょう。
また、歯ブラシは一ヶ月に一度は取り替えた方が、汚れをよく取ることが出来ます。また毛先の開いた歯ブラシは歯肉を痛めたり、歯根を露出させてしまう場合もあるので、早く取り替えるようにして下さい。もし一ヶ月以内に毛先が開くようであれば、磨く時の力が強すぎることが考えられます。
『歯磨きのポイントは、歯垢をかき出すこと!!』
- (1) ローリング法
- 歯垢をかき出すと共に、歯肉のマッサージ効果の高い方法です。
歯の下から上、上から下に向かって歯垢をかき出すように、ブラシを回転させます。 - (2) フォーンズ法
- 歯の表面をまんべんなく磨くことができ、ツルツル感が実感できる方法です。歯ブラシの毛先を歯の表面に直角に当て、円を描くように動かします。
- (3) バス法
- 1mm程度のストロークがコツ。
歯と歯肉の間に付着する歯垢がよく取れます。
歯ブラシを45度傾け、歯と歯肉の境目に毛先を入れるように当てて微動させます。 - (4) スクラッビング法
- 歯の表面に付着したプラークを除去するのに有効です。
歯ブラシを歯に直角に当てて、振動させるように細かく左右に動かします。
ミニコラム
?歯磨き剤はホントに必要?
歯磨き剤は歯ブラシによる歯磨きを助ける役割をします。しかしその効果にたより過ぎるのも要注意!!歯磨き剤には発泡剤や香料が含まれることが多く、つけて少し泡立てるだけでスッキリ感が味わえ、十分磨いたと錯覚してしまう恐れがあるからです。適量は、歯ブラシの長さの1/3~1/2です。付けすぎに注意すれば、歯磨き剤は良きパートナーとして力を発揮してくれるはずです☆
歯ブラシ以外のグッズも活用しよう!!
歯間ブラシやフロスを上手に使って、みがきにくい部分、取れなかった部分の汚れや歯垢もスッキリ落としましょう。
- ◎歯間ブラシとは・・・『取れなかった部分が取れる』
- 歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間には、意外と食べカスや歯垢などの汚れがはさまっています。そんな細かい部分のお手入れにオススメしたいのが、便利な歯間ブラシ。サイズはSS~LLまで幅広くあります。
- ◎デンタルフロスとは・・・『歯と歯の間の歯垢を取る』
- 歯と歯の隙間にある汚れは、歯ブラシでは十分磨き切れません。ここにたまった歯垢は、むし歯や歯周病の原因になります。歯ブラシだけでは取り切れない汚れは、歯間専用フロスを使って、すみずみまでしっかり取りましょう。
~・~・~スタッフより~・~・~
さて、今回の歯ハは新聞はいかがでしたでしょうか?一番手軽に、誰にでもできる歯のお手入れが歯ブラシです。小さい頃からいつもなにげなくやっている歯ブラシですが、ホントはとっても重要なものなのです。毎日のご自宅での正しいお手入れと定期的な歯科医院でのクリーニング、これが皆さんのお口の中を健康に保つ理想のスタイルだと当院では考えております。まずは、一日一回でも、時間をかけてしっかりと歯のお手入れができるところから始めてみてはいかがでしょうか?歯を一本ずつ磨こうとすると意外と時間がかかるものですよ(o^O^o)何か分からないことがあれば私たちもお手伝いいたします!!
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